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★Chapter.1
【えみ香と紗世の出会い】

深夜。
誰もいないマンションの一室
スーツ姿で帰宅した長い髪の女性・えみ香。

手には大きめの茶封筒。
差出人は母親。
今頃なんだろう…
嫌な予感がえみ香の脳裏をよぎる

封を切ると中身はお見合い写真
不快な表情で、電話で母親と口論するえみ香。
平行線のまま、自分から話を断ち切ってしまう。

これで何度めだろう。
いつもこうだ
どうしても判ってもらえない。
けど、本当の事なんて言えない
言えないよ、絶対に。

私の味方は誰もいないんだ
でもいい
私には…
スマホの写真をうっとり眺めるえみ香。
制服の少女の横顔。


~~~・~~~・~~~・~~~・~~~・~~~・

《えみ香の日記より・一部抜粋》

★7月×日
それはある日突然やってきた。
いつものバス停に、見慣れない
まだあどけない面立ちの、制服姿の少女
新入生?
転校生?
ああ、どうでもいい
彼女を目に焼き付けたい
とっさに私は盗撮してしまった


★7月×日
通勤バスの中~
来る日も来る日も私は見つめつづけた
私の存在など、始めから無いかのように
彼女はいつも読書している

周りにはいっさい目もくれない彼女
日に日に想いは募るばかり

どうしたら彼女の世界に入れるんだろう?


★7月×日
思い切って彼女の側へ近づく
背中合わせに、そっと触れてみた

彼女が私を認識している
なぜなんだろう
それだけで~
空っぽの心が…
至福で満ちてくる…


★7月×日
彼女の写真を見るたび
疎ましい出来事…世俗から開放され
ざわめいた心が一瞬で鎮まる
そして別の違う何か~
妖しい衝動が、私の中で蠢(うごめ)く

この気持ちはなんだろう?
なんて名付ければ良いんだろう


★8月×日
今日も彼女はそこにいた。
いつもと変わらない朝。
きっかけは何だったんだろう?
考えても詮(せん)無いこと

私の中の妖しい衝動は
ある日突然弾けた
瞬間、周りの世界は消えた
彼女以外何も見えない
聞こえない

もういいんだ…
どうなってもいい

私を嫌って、蔑んで
そうして固い殻から出てきて
貴女の世界に私を深く刻んで

もう戻れない
賽(さい)は投げられたのだから~


★具島直子/Candy
※OPイメージ曲デス♪(・∀・)d(←いきなりっっ(/--)/)

(携帯からご覧の皆さま、毎度観れなくてすみませぬ~m(__)m)


③へつづく。
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